競馬情報

競馬学校厩務員過程の年齢制限撤廃について

投稿日:2019年3月14日 更新日:

JRAの厩務員になるためには基本的にはJRAの競馬学校の厩務員過程に入り、定められた期間学ばなくてはなりません。一時期は非常に人気があり倍率が高く狭き門と言われていたものの、今では入学希望者がかなり減っているようです。JRAの厩務員は年収1000万円ともいわれるため世間一般的に言うと高収入に分類されるため希望者も多かったのですが、様々な要因もあり人気が低迷してきたのでしょう。

こういった状況になり困るのは厩舎運営を行う調教師たちです。調教師が開業している厩舎では複数の厩務員が働いていますが、毎年のように定年などで退職しています。当然それに変わる要員として新しい人材が入ってくるのですが、もしも厩務員過程が定員割れを起こすようであればそのシステム自体が崩壊してしまうでしょう。それを危惧した調教師会がJRAに対して要望を出し、競馬学校厩務員過程の門戸を広げるよう働きかけていました。

これまでは競馬学校厩務員過程に入るには28歳までという絶対条件があり、そのうえ牧場における競走馬の騎乗を1年以上経験していなくてはなりませんでした。確かに即戦力を求める場合はこういった技術をすでに有している方がベストですが、これでは厩務員のなり手が少なくなる一方です。

その条件が撤廃され、競走馬の騎乗経験以外にも乗馬による騎乗経験でもOKというルールに変更がなされるため、わざわざサラブレッドの育成牧場などで働く必要がなくなります。例えば大学において馬術部に入り経験を積んでいる場合には、これまでのように牧場経験をすることなく厩務員課程に入学できるわけです。

これは非常に画期的なルールの変更であり、これまでは28歳というルールが足かせになっていたケースも見られます。優れた技術や知識を持っておりやる気も溢れているにもかかわらず年齢制限に引っ掛かるため泣く泣く諦めていたという人も少なくありません。こういった状況を変革できるというのがこのルールの変更の特徴になります。

その他にも競馬学校厩務員過程を卒業するまでにかかる費用が今までに比べて約20万円ほど減額されるようです。自らの金銭状況によっては厩務員に憧れていてもそう簡単に入学希望できなかった人もいますが、必要金額が減少するのであれば希望する人も自然と増加するでしょう。

競馬界を取り巻く現状は以前に比べて様変わりしていて、様々な部分で実感できます。ついに競馬学校厩務員過程の部分でも変化が見られるのは暴露王としても嬉しい限りです。

関連記事:「暴露王の競馬情報について調べてみました。

-競馬情報

Copyright© 暴露王の競馬情報について調べてみました , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.