4月28日に京都競馬場で開催された天皇賞春は平成最後のGIレースであり、様々な注目のされ方がなされていました。1番人気が想定されていたシャケトラが調教中の故障により残念なことになってしまい、全部で13頭の出走でした。
1番人気は昨年の菊花賞を制しているフィエールマンで、2番人気は菊花賞でフィエールマンに僅差敗れたエタリオウです。フィエールマンの父はディープインパクトで、ディープインパクト産駒は天皇賞春との相性を良くないと言われていました。エタリオウはフィエールマンに対して雪辱を果たす必要がありましたが、この馬はとにかく2着が多く実際に菊花賞だけでなく前走の日経賞や去年の神戸新聞杯でも2着に敗れています。エタリオウの天皇賞春を迎えるまでの通算成績は9戦1勝、2着6回という暴露王も驚きの成績です。
3番人気は昨年の菊花賞で人気薄ながら3着に入り、前走のダイヤモンドSを完勝しているユーキャンスマイル、4番人気は同じく菊花賞は大敗しましたが、前走の日経賞ではエタリオウを破っているメイショウテッコンでした。
レースがスタートすると大方の予想通りヴォージュがハナを切ります。それに続く形で同じく2着馬のロードヴァンドールやメイショウテッコンも前目に着けます。ただ想定されていたよりも2着馬と後続の馬たちが離れていませんでした。
そんな中3コーナーを迎える少し前に逃げていたヴォージュが下がってしまいそれに代わりメイショウテッコンなどが上がります。ですが4コーナーをカーブして最後の直線に入る頃にはすでにフィエールマンとグローリーヴェイズが先頭争いを演じていました。これら2頭の争いはゴールを迎えるまで続きますが、最終的にはフィエールマンがグローリーヴェイズをクビ差抑えて勝利しています。2着と3着のパフォーマプロミスの着差は6馬身と大きく、また逃げていたヴォージュは競走中止しています。
なかなか勝ち切る事ができないエタリオウはデムーロ騎手の作戦なのか分かりませんが想定以上に後ろから競馬をすすめ、2周目のホームストレッチにおいて一気に前に取り付けました。ただし先頭まで躍り出ることができず、最終的には4着に敗れてしまっています。この馬は確かに乗り難しいと思いますし作戦が必要ですが、ここ最近のデムーロ騎手の調子の悪さも影響した結果かもしれません。
優勝したフィエールマンは菊花賞勝利がデビュー4戦目、そしてこの天皇賞春は6戦目で制覇しており、歴史的な快挙です。
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