競馬に関するレースの中で最も盛り上がるといっても過言ではないのが凱旋門賞です。10月6日にフランスのパリロンシャン競馬場において凱旋門賞が行われました。
今年で90回目を迎えるこのレースは大きな注目を集めており、特に話題になっていたのは3連覇を狙うエネイブルでした。もちろん1番人気はエネイブル。これまでに敗れたのはデビュー2戦目の3着のみ。これまでにGIレースを10勝し、間違いなく世界的名牝、歴史的名馬になりました。
2番人気はジャパンで、G2→GI→GIと3連勝中。特に前走の英インターナショナルステークスでは強豪馬のクリスタルオーシャンを破っています。ですので今回エネイブルを破るならこの馬だと思われていました。3番人気はミルコデムーロ騎手の弟、クリスチャンデムーロ騎手が騎乗するソットサス。今年のフランスダービーを制し、凱旋門賞と同じ舞台で開催されたニエル賞を制して臨みました。
日本馬は菊花賞と天皇賞春を勝っているフィエールマンが4番人気、有馬記念を制しているブラストワンピースが5番人気、菊花賞馬のキセキが6番人気でした。当初武豊騎手はブルームに騎乗する予定でしたが、残念ながら回避することに。結果的にソフトライトへの騎乗機会が与えられ、本人も喜んでいたはずです。
スタートが切られるとまずガイヤースが逃げ、マジカル、フィエールマンも前の方につけます。フォルスストレートにかかる頃から手綱を動かし出す騎手も見られ始めますが、順位に大きな変動はありません。最後の直線を向いた頃にはマジカルが先頭に立ちます。そんな中1番人気のエネイブルが抜け出して先頭に立ちますが、その外からはヴァルトガイストがどんどん追い詰めてきます。残り50メートルを過ぎたあたりでヴァルトガイストがエネイブルを交わします。このままゴール板を通過し、見事にヴァルトガイストが優勝、2着はエネイブル、3着馬ソットサスでした。
ヴァルトガイストは父がGalileo、母父がMonsunという血統です。2度目の凱旋門賞挑戦で、見事に仕事をやってのけました。実はこの馬、昨年はエネイブルの2番人気におされていた馬ですから、以前から実力は認められていました。
日本馬はキセキが7着、ブラストワンピースが11着、フィエールマンが12着でした。良い結果は残せませんでしたが素晴らしい挑戦をしてくれて暴露王をはじめ競馬ファン一同感謝しています。それにしても凱旋門賞3連覇というのは成し遂げることがこれほどまで難しいのですね。
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