8月4日に新潟競馬場で行われたレパードSと8月11日に札幌競馬場で開催されたエルムSは、両方ともダートで行われる重賞です。レパードSは3歳馬が対象に行われ、それに対してエルムSは3歳上オープンとなります。
まずレパードSは15頭の馬たちが出走し、1番人気は吉田隼人騎手が騎乗するデルマルーヴル。今年のUAEダービーで4着に入った実績があり、ジャパンダートダービーではクリソベリルの2着に入っています。
2番人気はヴァイトブリック、3番人気はサトノギャロスと続き、4番人気のエルモンストロまでが10倍圏内です。レースがスタートするとまずサトノギャロスとハヤブサナンデクンがハナを奪い合います。レースが進むとハヤブサナンデクンが短期逃げの形に持ち込み、サトノギャロスは2番手。
4コーナーをカーブして最後の直線に入ってすぐに後続の馬が逃げていた馬を捕まえに行きます。まず先頭に立ったのはデルマルーヴルですが、最後の最後にすごい脚で突っ込んできたのが田辺騎手が騎乗するハヤヤッコでした。この馬は10番人気での勝利が話題となりましたが、それ以外に白毛馬初のJRA重賞制覇となりました。もしかすると展開に恵まれた部分はあるのかもしれませんが、とても強かったです。敗れてしまったものの1番人気のデルマルーヴルも存在感を放ち2着、3着には11番人気のトイガーが入り、3連単の配当は279,040円でした。
エルムSは1番人気が武豊騎手が騎乗したグリムです。グリムは今年に入り2勝2着1回というほぼパーフェクトな成績で、ここでも強いだろう…と競馬ファンにも思われていました。2番人気はグリムよりひとつ年上のモズアトラクション、前走のマリーンSでは出遅れながら勝利したリアンヴェリテから0.0秒差の2着。ここであっと言わせても不思議ではありません。3番人気はそのリアンヴェリテ、4番人気は力を秘めているサトノティターンです。
スタートが切られるとまず坂井騎手が騎乗するドリームキラリがハナに立ち、それに続いて外からリアンヴェリテも行きます。3番手がマルターズアポジー、4番手がタイムフライヤーという形で進み、前に馬が後続を引き離す展開です。
3コーナーをカーブする頃には前につけていた馬の中にはバテ始めている馬もいて、そんな中4コーナーをカーブし直線に入ります。粘っていたリアンヴェリテですが、後からやってきたモズアトラクションに一気に差し切られ、モズアトラクションは2着のハイランドピークに1馬身半差をつけ、暴露王も唸るほどの完勝でした。そして3着にはサトノティターンが入っています。モズアトラクションは父がジャングルポケット、母父がコロナドズクエストという血統です。
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